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March 25, 2011

Happy Birthday メイ!

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メイが9歳になりました。
人間に換算すると52歳だそうです。
ほぼ同世代になったね。
毎日、お見送りしてくれて、ありがとう。
帰ってくると、ちぎれるほど尻尾を振って、
家から飛び出してエレベーターホールまで走り回って
喜んでくれる。
お前のおかげで、この9年、本当に和んだよ。ありがとう。
これからもよろしく。

AC(公共広告機構)のあたらしいCM発表(笑)

「大丈夫?」っていうと「大丈夫」っていう。
「漏れてない?」っていうと「漏れてない」っていう。
「安全?」っていうと「安全」っていう。
 そうして、あとでこわくなって
「でも本当はちょっと漏れてる?」っていうと「ちょっと漏れてる」っていう。
 こだまでしょうか?
 いいえ、枝野です。

 不謹慎とお感じになりましたら、あらかじめお詫び申し上げますm(_ _)m。
 小田嶋隆さんの記事に引用されていたものです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110324/219122/

産経新聞の記事。なんか泣けてきますね。いい意味で。

那須御用邸の風呂を開放 両陛下のご意向で 2011.3.24 15:48
 宮内庁は24日、両陛下や皇族方が静養に使われている那須御用邸(栃木)で職員が使用している風呂を、近隣地域にいる東日本大震災の避難者に開放すると発表した。また、同県の御料牧場で保管している卵約1千個や缶詰、野菜などを避難所に提供する。いずれも、両陛下のご意向を受けて決めたという。

 風呂の提供は26日にも開始。バスで送迎し、最大で週に300人程度の避難者が入浴する見通し。健康相談も受け付ける。


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March 22, 2011

人間のクズ

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 今日は、民事再生を申し立てたS社の債権者である銀行まわり。
 半蔵門線と東武線の直通電車がないことがわかり、押上から業平橋まで歩く。
 スカツリーの真下だ。汗かいたけど、ぎりぎり間に合う。草加駅。

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 厳しい言葉を予想していたが、逆に励ましていただき感激することが続く。
 午前中がおわって、昔懐かしい喫茶店で昼食。
 すごいボリュームのカツカレーに、スープがわりにラーメンがついている。
 八潮から越谷へ。
 越谷はちょうど停電。こわいほど町に人がいない。
 まっくらな銀行のおもては行員がガードしている。
 Timesなどの駐車場も、料金機械も跳ね上がるプレート?も作動しないので
 出入り自由状態 行ってみないとわからないことがいろいろわかる
 
 終わったら今度は某社の株主総会リハーサルに向かう

 途中でタクシーにのって運転手さんと雑談

「お客さん、被災地で、店主がいなくなったコンビニなんかから、ものを持ち出している奴がいるらいしですね」
「そうみたいですね。被災した家の中からいろいろ持って行っている奴とか」
「どうしようもない奴らですね。」
「そういえば、募金している高校生からお金を奪った奴もいましたね」
「そういう奴は死刑でいいですね。」
「どうせ生かしておいても、ろくなことはしないでしょうからね。早めに」

今日の必読記事

一体どこから来るのか、
自衛隊員の半端ではない使命感

 

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March 21, 2011

外房サイクリング

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 昨年のベストバイ、ブロンプトンの折りたたみ自転車ででかける。
 よい天気。

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 たたむとこんなに小さくなるので(となりにあるのがナップサック)、電車に積んで、外房へ向かう。
 みさきの家が、ぐちゃぐちゃになっていないか点検です。
 大津波警報で、なくなっちゃうかと思った。

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 電車が上総一ノ宮どまりだったので、そこでおりて10数キロを自転車で移動。
 汗かいたけど、昨日の体操と続いてよい運動。
 
 お陰さまで、家のなかはまったく無事であった。

 今日は大雨。
 お昼過ぎの、小降りのときに急いで三門駅へ。
 
 こんなことでもなければ、きっとしなかった輪行(って、自転車を電車に積んでする旅行のこと)
 いい経験だ。

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March 20, 2011

私の大切な方々へ

高松聡さんという方の文章です。
政府や東京電力の姿勢について、また、予想される最悪の事態においても少なくとも関東の私たちが怖れるべきことはなにもないことが素晴らしく説得的に語られています。

私の大切な方へ

話題が話題なのでちょっと固い言い回しになりました。長文ですが読んでみてください。少し安心すると思います。


福島第一原発は、想定外の強度の地震を受けました。しかし自動停止プロセスで「原子炉は停止」することに成功しました。冷却さえ続けられれば、問題は大きくなりません。でも怖くなるのもしょうがないムードです。電話やメールを友人と交わしていると、原発の問題を過剰に捉え、外出を控えたり、心配で不安になっている方が多いことが分かりました。私はいま海外にいます。誰よりも安全なところにいる後ろめたさが正直あります。なので、私にできることは、いま起きていることを正確に、分かりやすく説明することで、少しでも安心してもらうことしかないと思いました。

私は学生時代に茨城県東海村の原子力発電所で放射能を用いた実験をしていたことがあります。その実験前に放射能について学び、放射線取扱主任者資格を得ています。多少なりとも科学的知識があるつもりです。これからお伝えすることは、私の私見です。しかし、慎重に国内外の専門家の分析を読み、正しいと信じて書いたものです。情報が錯綜するなか、少しでも役にたてば嬉しく思います。

この文章は、もっぱら東京圏に住む、家族、友人の方に安心していただくために書いたもので、福島で問題に直面している方には「東京は安心だ」という話ばかりで不快なものであると思います。しかし、私にできることは東京圏の自分の大切な人を安心させることしかありません。何らかの経路でこの文書を読まれた福島の方には心からお詫び申し上げます。
ここ3日間で収集した情報をもとに原発の状態をできるだけ、正確に、わかりやすくまとめてみました。(17日夜時点)家族、友人宛の文書でしたが、公開するこにしました。すでんてにおいて完璧をもとめないでください。

いくつかの項目にわけて理解しおいたほうが安心なことをお伝えします。

1、 福島原発で「今何がおきているか」、「どのような対策をしているか」を政府を通じてリアルタイムに、正確に知ることは不可能です。

いくつかの理由で政府はリアルタイムで事実を知らせたくないのです。そして「政府もリアルタイムでは知らない」のです。
「よい政府」「理想的な政府」だとしても同様です。政府は(伝え方や、能力の差はあれ)国民の安全(少しでも被害、2次被害を減らす)と経済機能の維持を真剣に考えています。このような未曾有の事態に対して、政府が責任を取ることも、責任逃れをすることもできるはずがありません。可能な限りベストを尽くすことしか(ほんとんどの)政府関係者は考えていないのです。

東京電力が曖昧な答えをしているという批判がありますが、これも致し方ないことです。爆発が起きることも度々あり、防護服を着ていても、放射能被曝の1日上限に達する15分から30分程度しか施設の近くで作業できません。何が起きているか「見に行く」だけでも大変なのです。しかも測定機器も壊れているものが多い。それほど多くの確かな情報を東京電力も持ち得ないのです。彼らはプロフェッッショナルなので、多少なりとも「予想」はできると思います。「可能性」を語ることもできると思います。ですが、「予想」や「可能性」を語ることは、世の中を混乱させるだけです。
東京電力は、民間企業としてダメージを最小にしたいと考えているはずです。公益企業として、放射能汚染を最小に留めたいと考えていることも疑う余地がありません。そして、もし重要な事実が出てきたら「政府」が説明したがるでしょう。東京電力はプロフェッショナルとしてできる限りのことをしています。まず彼らに行っていること不信感を持つのは止めましょう。40年以上使おうとした等の政策的過ちは別です。いま起きている問題への対応についてです。(40年以上使うのも、他に建設地がなかなか見つからないという背景もあるかと思いますが)

福島の原発は「事故」を起こしたのではありません。津波によって(想定外の規模の津波で)「損傷」したのです。巨大津波で損傷しないものはありません。

これ以上の規模の地震はないだろうとされた地震の数倍のパワーの地震と津波がおそったわけですから、損傷は免れないと思います。(マグニチュードが0.2違うだけで2倍のエネルギーになります)

また、政府の対応を信じられるか、首相にまかせていて大丈夫か、という声を聞きますが、放射能に関する重大な事実を、どう発表すべきかに「自分の意見」を入れられるような問題ではないのです。対処策に首相が意見をいれる余地もありません。高度に技術的な問題が生命に危機を与えているとき、解決策は専門家によってのみしか考えられません。アポロ13号が危機的状況に陥ったとき、米国大統領が何かできたでしょうか。何もできませんでした。NASAの精鋭と、現場にいる宇宙飛行士で解決したのです。原発関係者、警察、自衛隊、消防は最善の策を考え、不眠不休で働いています。国際的な監視もされており、チュルノブイリでロシア政府がもみ消そうとしたようなことは、日本政府にはできません。「政府が疑う」理由はありません。

2、 政府が「今何がおきているか」、「どのような対策をしているか」を知らせたくない理由は、以下の通りだと思います。(ここ数日でだいぶ具体的に話すようになってきましたが)

A 十分な原発/放射能リテラシーがないマスコミが過剰に報道する、誤報する。(例/原子炉溶融とかメルトダウンとは「何」で、また「起きたとして」「どの壁」「どの容器」の中で起きるのか、「容器の中に留めておけるのか」ということを十分に理解しないで、「溶融が始まった」とか「メルトダウンは不可避」と書かれると不要な混乱を招く。
Bマスコミに加え、地震の時のライフラインになったTwitter等で、一般の方の間違った見解が拡散する装置に変貌することもある。中期的に見れば、巨大SNSは「正しい」「事実認識」に収束する。しかし「不安」は「間違った事実認識だとしても」瞬間的に拡散し、間違いと認識されるまで、「正しい事実認識」を勝る勢いで信じられることがおきる。
B国民がその報道でパニック的状態に陥る可能性がある。
Cその結果不必要な買いだめ等で、生活必需品が足りなくなる。
D不必要な避難が列車等交通機関を麻痺させる。
E特に停電時に、集団的不安とストレスは強奪、レイプ等の局所的暴動を誘発する。
F経済活動、生産活動が状況を不安視し、大幅にアクティビティを下げてくると経済への影響は短期的には甚大である。

上記のような事態は大局的に見て、避けるべきです。中期的には報道の自由はありますが、いまの状況においての原発報道は、その報道が引き起こす混乱に責任がとれない限り、「政府発表」以上の「今おきていること」を「想像で伝える」ことが必ずしも正しいとは限らないのです。

F「今何がおきているか」、「どのような対策をしているか」をリアルタイムで発表すると「批判」「別案」で大騒ぎになるでしょう。「海水を注入しろ!」「電力を確保しろ!」「ヘリから水をまけ!」。そんなことはすべて考慮した上で、最善の策をとっているのです。しかし、現場でおきていることの判断は一秒でも遅ければ大惨事につながります。「批判」「別案」を聞いている時間もありませんし、「反論」する時間もありません。
専門家が正しいと、最善と信じる案を、順番にこなしていくしかないのです。そして、その順番も、方法も、長い間検討されてきたマニュアルと、現場でのみできる臨機応変な対応でのみ決定されるべきなのです。

以上の理由で、政府から「今何がおきているか」、「どのような対策をしているか」をリアルタイムで正確にしることはできません。また、「政府が知らないこと」が起きているかもしれません。そして私たちが「知ったからできる」ことがあるわけでもないのです。

3、 一方で、政府は情報を「意図的に遅らせること」はします。
でも「ねつ造」することや「過小」に伝えることはないと信じていいでしょう。
事実を長期的に隠すことは絶対にできないからです。放射能は誰にでも(装置があれば)測定できます。原発で何が起きたのかも関与者が多過ぎて事実を隠すことはできないはずです。

4、 したがって、「政府を信じられない」(いまの政権ではそういう気分にもなりますが)という理由で、東京を脱出したり、家から一歩もでないとか、パニックになる必要は(東京では、あるいは東京以西では)現時点ではありません。

5、 福島原発の事故深刻度のレベルは5と(国際的に)されています。(いまのところです)レベル5と認定された米国スリーマイル原発事故でも16Km圏の妊婦と子供が避難勧告を受けましたが、その影響範囲が事故後それ以上拡大されることはありませんでした。現在の20Kmの避難範囲は十分な余裕を持っていると思います。

米国が80Km圏内も退避指示をだしましたが、これは「米国はなにかを知っているから」ではありません。まず「米国は日本政府以上に知らない」から、念のため広めに避難させているとも考えられます。それ以上に、「外国での災害」において外国人が早めに避難するのはごく普通のことだということを考慮する必要があります。日本語ができない外国人が病院に行ったり、正確な情報を得たり、避難所に行ったりすることは困難です。
外国でクーデーターや災害があったとき、真っ先に邦人を引き上げる勧告を出すのは、他ならぬ日本です。外国で今回の災害が起きたら、日本政府は80Kmどころか、渡航自粛、邦人の帰国を決定することでしょう。
米国の80kmに怯える必要はありません。

6、 放射能の強さは距離の二乗に反比例します。つまり、避難範囲となっている20Kmの2倍の距離の40Km地点では1/4に、4倍の距離の80Km地点では1/16に、8倍の距離の160Km地点では1/64に、16倍の距離の320Km地点では1/256になります。東京までの距離は300Km近くあります。

避難区域とされている20Km地点で、放射能が人体に与える影響がある数値の200倍まで上昇したとしても、東京は健康被害に心配がないということです。(東京では200倍の1/256ですから、人体に影響のある量の0.7くらいになってしまいますね。放射能については後で詳しく話します)

7、 今回の原発事故の「事実認識」でもっとも大事であり、かつ誤解されている方が多くいるように感じることがあります。それは地震直後に自動停止プロセスが確実に稼働して、「ウランの核分裂連鎖反応は停止した」という重大な事実です。間違いなく「原子炉は停止」しているのです。そうでなければ45時間程度で炉心溶融が起きて、止められなくなっています。
つまり、いわゆる「メルトダウン」を地震直後に起こしているのであれば、日曜にはすでに大惨事になっているが、なっていないということは、「原子炉は停止」しているということです。この点を疑う余地は科学的にまったくありません。「ウランが燃えている」「核燃料は溶融し続けて放射能をまき散らしている」という誤った理解があるようです。そうではありません。「ウランの核反応は止まっている」ということをまず理解しましょう。

建屋が水素爆発(水素の爆発とは水爆とは何の関係もないものです。念のため)したことも、重大な問題ではありません。(想定できる爆発です)放射能を防ぐ上で建屋には何の力もありません。原子炉の「本当の壁」(格納容器)は建屋の内側に3重になって存在しています。(いまももちろん存在しています)

8、 では、「何がおきて」「何をしているのか」。
「ウランの核分裂連鎖反応は停止した」つまり「原子炉は停止」しているが、停止後もしばらく続く、「残留熱」を「水で冷やす」ことをひたすら行っているのです。4号機は地震前から停止していました。そして燃料棒はプールで冷やされていました。燃料棒は「ウランの核分裂連鎖反応を停止」してからも熱を発し続けるからです。その熱は徐々に下がっていき、やがて安全に移動、処理されます。

少しややこしいですが、原子炉の稼働中に(ウランの連鎖反応中に)放射性セシウムとヨウ素といった放射性物質が「副産物」として生成されます。ウランに比べると「力」も「消滅するまでの時間」も短い物質です。これらの「副産物」は原子炉停止後も熱を発します。(ウランの核分裂にくらべれば遥かに小さな熱しか発生しませんが)この「副産物」が時間とともに自然に崩壊する(放射性物質でなくなる過程を崩壊といいます)ときに熱を発するのです。この発生する熱は時間とともに急速に減っていきます。
冷却するいい手だてを見つけられれば、冷却することに必要な水の量は毎日減っていくことになります。

この熱を水で冷やし続ければ、原子炉は炉心溶融することはありません。あるいは部分的に炉心溶融しても、3重の壁を突き破る前に冷やすことができれば、大きな問題をおこしません。そして冷やすことができなかったとしても、炉心溶融した燃料が第三の格納容器内に留まれば甚大な被害にはなりません。最新の情報によれば原子炉の一部で溶融が起きている可能性があります。しかし第三の格納容器を出ない限り、外界に大きな影響を与えないのです。

最終防衛ラインである第三の壁/格納容器は炉心溶融した燃料を受けとめ、外界に漏らさないように設計されています。「炉心溶融が起きたときに、それを止められるように最初から設計されている」のです。現時点で、第三の壁が破壊されたという情報は一切ありません。

9、 しかし、「残留熱」を冷やすには「水」と「水」をくみ上げるポンプ、そしてポンプを動かす「電力」が必要です。
水は通常「純水」(蒸留水のような不純物のないもの)を使います。そうでないと原子炉が錆びる、汚れがたまるからです。地震後(正確には津波後)問題なのは、十分な量の「純水」を確保できなくなったことと、「電力」を失ったことにつきます。

しかし、既に「海水」が投入されています。海水を使うと二度とその原子炉は使えないものになります。政府と東京電力は再稼働を完全に捨てて、「海水」投入を始めました。つまり水は無限にあるということです。

問題は電力です。地震直後に原子炉が停止した後、しばらくは緊急用ディーゼル発電でしのげました。いわゆる想定内の対応です。しかし津波でディーゼル発電機が損傷し発電できなくなりました。
つづいて非常用バッテリー(電池)を8時間程度動かしたはずです。バッテリーだからなくなったらそこまでです。

今日も、そして明日も続く活動とは、電気を何らかの方法で確保し、ポンプを動かし、海水で原子炉を冷やし続けることです。あるいは、ヘリで上空から水を投入する、放水車で水を流し込むという人海戦術です。16日の時点では、ヘリは上空の放射線量が大きく作業を断念しましたが、17日には成功しました。17日より特殊給水車が稼働する予定です。

一号機から六号機までどれも余談を許さない状況ですが。いますぐ危機的ということではありません。(以下17日時点)
現在1号機はほぼ冷却が順調に進んでいます。
「どのように進んでいるのか」「具体的に何で水を注入しているのか」は私には分かりません。重要なのは温度上昇が止まっているということです。
3号機には追加措置が必要なようです。事実18日に大規模な給水が行われる予定です。危機的状況には現在はないと思われます。
2号機は、建屋が吹き飛んでいないのですが、圧力抑制室に損傷があり、なんらかの対応が必要です。建屋が吹き飛んでいないので、外部から一番冷やしにくいのが2号機です。電力が確保されたなら、まず2号機からポンプ稼働を試みるでしょう。
4号機は地震前から停止し、使用済み燃料をプールに浸していただけですが、火災が起きました。これは、既に説明した「停止後」の「副産物の発生する熱」によるものです。水の供給さえできれば1、2、3号機より安全なのですが、「建屋が爆発で飛ばされていない」ため、逆に水を注入することが困難になっています。火事でできた「大きめな穴」から水を注入する予定です。
また、5号機、6号機が現在のところ問題になっていませんが、問題が起きる可能性があります。

とにかく、電気と放水車が揃うことが大事なのです。
電気については、一号機、二号機の製造元である米国のGEが移動式ガスタービン発電機10基を空輸することを決めました。しかし、それが届き稼働するより前に、東北電力の送電線から福島原発に電気を引き込む作業がなんらかの成果を上げるでしょう。19日には大きな進捗があることが期待されます。(これがうまくいくと、状況は劇的に改善します。ポンプが壊れていなければですが)また、米軍横田基地から特殊放水車が現地に向かいで稼働する予定もあるようです。自衛隊の給水車も稼働するようです。
1作業あたりの被曝量の関係と水を1回に運べる量の関係から、これらは長くは続けられませんが、効果をあげていることは事実です。東北電力の電力がつながりポンプ/緊急冷却装置が稼働すれば、継続的冷却ができるようになります。

これらの努力により、炉心溶融を防げれば、甚大な被害は起きません。そして非常に重要なポイントですが、冷却作業が不十分に終わって「炉心溶融が起きたとしても」、「第三の格納容器内に留まれば」、やはり甚大な被害は起こりません。この点は、後ほど説明します。

10、現在検出される放射線とは何か。東京にどういう影響があるのか。

では、なぜ、いま放射能が漏れているのか、それはどのくらい深刻なのか(深刻ではないのか)を理解する必要があります。

前にも説明したように、現在原子炉は停止しています。ウランの核分裂は起きていません。しかし副産物が熱を出しています。水で冷やすので、水蒸気で容器内の圧力が上がります。この圧力を逃がさないと(建屋ではなく)格納容器が爆発してしまいます。これは絶対に避けなければなりません。そこで、この蒸気を逃がします。(圧力鍋を想像してください。一定以上に圧力が上がると圧力弁が空き、プーと水蒸気が放出されますよね)

この水蒸気と一緒に放出される放射性物質のほとんどは、キセノン137(名前はちんぷんかんぷんでしょうが、怖い物質ではありません)などの希ガスと呼ばれる物資です。キセノン137が放射線を出す能力は「数分で半減」してしまい、離れていれば「怖くない放射性物質」です。風で運ばれてくるとしても、数分では東京に到達しません。

避難地域で被曝した方から検出されていると想定される、ヨウ素131の半減期は8日程度です。ヨウ素に触れたとしても、8日で半減します。実際には、入浴を一週間しない人は(あまり)いないので、もっと前に洗い流されます。

福島で「被曝した」として、現時点で最も悪い数値の例を2つ見てみます。

いまのところ、最も強い被曝をしたとして報道されている方(双葉避難所で避難住民の靴から測定された値)は、(いろいろめんどくさい計算を全部省いて結論だけにすると)吸収線量率が0.53mGy/hと想定されています。(放射線医学総合研究所)
皮膚障害は2~3Gy以上で起きます。0.53m Gy/hではまったく問題がありません。8日間付着していても0.1Gyにしかならないからです(0.53X24時間X8日X1/1000=0.102)

福島原発の正門では、3月12日最大で1015マイクロシーベルトが観測されています。この場所に1時間ぼーと立っていたとしても、そのことで受ける放射線の量は、約1ミリシーベルトです。普通に暮らしていても、日本では年間2.4ミリシーベルト、標高の高いところに住んでいる方は10ミリシーベルトを被曝しています。胃のX線集団検診では、なんと1回当たり4ミリシーベルトを被曝しています。パイロットやCAは年間で2~3ミリシーベルトを余分に被曝しています。「被曝」は毎日普通に暮らしていてもしているのです。最悪期の正門で1時間被曝したとして計算される1ミリシーベルトが、いかに「過剰におびえる必要がない」数値かということがわかると思います。

まして、放射能の威力は距離の2乗に反比例します。そして、放出される物資の半減期は数分から、8日程度のものが多いのです。

また東京の、千葉の放射能が「通常時の数倍」になった(瞬間があった)という報道に怯えている方がいます。5倍になったとして、標高の高いところに住んでいる方と同じです。しかも彼らは1年中5倍の被曝をしているのです。数時間とか数日、放射線の量が5倍になっても、まったく問題はありません。それを気にするならX線もCTスキャンも受けられませんね。
東京の放射能の上昇はCTスキャンで受ける量に比べれば、あるいは飛行機でニューヨークに飛び、被曝する量にくらべれば軽微なものです。

東京において「放射能におびえる」必要は現在まったくありません。
外出を控えるとか、外出時にマスクをするとか、窓を開けない、エアコンを使わないといった行動はまったく必要がありません。(節電に役立つのでエアコンは控えめでいいですが)

同様に雨が降ったら濡れては危険ということも、現時点では、まったくもってありえません。(寒いから濡れない方がいいですが)
原爆と違って死の灰は放出されないのです。
チュルノブイリ原発とも根本的に設計が違い、最悪の事態になってもチュルノブイリのような甚大な被害にはなりません。

また、原子炉は「絶対に」原爆にはなりません。広島級の被害を与えるという俗説がありますが、天地がひっくり返ってもありえません。原子炉があれば原爆になってくれるならイランや北朝鮮は苦労しません。この二つはまったく異なるものです。

メルトダウンという言葉の意味が「曖昧に」使われていることが、怖さを助長していると思います。そもそもメルトダウンという言葉は科学的な専門用語として使われていません。「炉心溶融」した結果、溶融した核燃料が格納容器を「溶かし」格納容器の外界に露出して、甚大な放射能被害を出すことをイメージして「メルトダウン」という言葉は使われているように思います。もし、そのような事態がメルトダウンと呼ばれるとすると、大惨事と呼ばれた米国スリーマイル原発の事故ですら、メルトダウンしていません。炉心溶融がコントロールできなくなり、第1、第2の格納容器を溶かし、そして第3の格納容器の底で停止し、安定したのがスリーマイル原発事故で起きたことです。
この事故すら、16Km圏に避難勧告がでたものの、環境への影響はほとんどなく、1人の被曝による死者も出していません。
「チャイナシンドローム」という映画が公開された12日後にスリーマイル原発事故が起こりました。映画の中では米国の原発がメルトダウンしたら、その核燃料が格納容器を溶かし、地面を溶かし、地球の反対の中国までつきぬけてしまうという話が語られていました。恐らく、この映画の影響もあり、「メルトダウン」という言葉が過剰な、そして誤ったイメージで定着しているのでしょう。

炉心溶融が起きたとしても、それが冷却できなかったとしても、第三の格納容器の底で止まるように、米国や日本の原発はできているのです。

最後に「最悪の事態」の話をします。起きる確率が低い事態です。
しかしゼロではありません。なにが起こるか「解らない」ことが一番「不安」だと思います。なので、あえて「最悪の事態」を解りましょう。

「最悪の事態」
東京電力、消防、警察、自衛隊、米軍、GEの発電機の空輸、東北電力からの給電のすべてをもってしても、冷却活動が不十分に終わると、1号機から六号機までのどれか、またはいくつかの「炉心溶融」を止められなくなります。
そうなると、第一の格納容器が溶け、第二の格納容器が溶け、第三の格納容器の底に溶融した核燃料が落ちていきます。第三の格納容器の底はこのような事態を想定して、これを吸収、拡散して、固定するようにできています。この第三の容器の底に拡散して固定化される状態は、スリーマイルと同じ結果です。もちろんこの状態になってしまった原発の後処理は長い時間と莫大な費用を必要とします。
でも、ここで思い出してもらいたいのが、そのスリーマイルでも第三の格納容器内に留まり、外界に燃料が露出しなかったのです。結果として重大な放射能被害はありませんでした。

つまり、「最悪の事態」が起こったとしても、周辺地域に与える放射能被害は軽微であり、ましてや東京に何かしらの被害がある可能性はないのです。

以上としたいところですが、可能性が非常に低い「究極の最悪の事態」に触れます。

炉心溶融した燃料が第三の格納容器の底で止まらず、つまり第三の格納容器が破損して亀裂等が入った場合、炉心溶融した燃料や、放射性物質が格納容器外に露出して、放射能漏れが甚大になるというのが究極の最悪の事態です。周辺地域には甚大な影響を与えるでしょう。どのくらい甚大かは漏れる量によります。
この場合に限って、人体のみならず、周辺の農作物、海産物も影響を受けるでしょう。(いまは福島の農作物に影響はないということでもあります。風評被害で福島の農産海産産業が壊滅しないように、私たちは理解する必要があります)

しかし、この「究極の最悪の事態」になったとしても、その放射能は東京まで(健康に被害を与えるほど)ただちには届きません。
風や、雨が放射性物質を運んでくる可能性は多少あるでしょう。しかし、そういう事態になったら、報道で解ります。いまや世界の政府、メディアが注目し、IAEAも協力、米軍も協力しています。Google Earthも定期的に宇宙から撮影して情報提供しています。その事態が起きたら、それから行動すればいいのです。

そして行動といっても東京から避難する必要はありません。政府発表や報道に従い、雨を避ける、外出を控えるといった程度のことですむはずです。

「究極の最悪の事態」まで理解したことで、「現在の状況」がいかに「東京で不安に生活する必要がない」が実感できたと思います。「最悪の事態」までならまったく不安がないのです。

結論です。無用な心配や、買いだめ、不安を助長するようなメールを送ったりするのを止め、毎日を前向きに生きましょう。そして福島で、まさに命を賭けて冷却に取り組んでいる方々に感謝しつつ、落ち着いて事態の推移を見守りましょう。わたしたちにできることはそれだけです。
世界に誇る日本の技術と命がけの努力で、きっと最悪の事態は避けられると私は信じています。


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《参考になるリンク》
●原発に関するQ&Aまとめ+ [3/16-17:23更新]:http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=956
●MIT NSE Nuclear Information Hub:http://mitnse.com/2011/03/13/why-i-am-not-worried-about-japans-nuclear-reactors
●上記の一部和訳:http://blog.livedoor.jp/lunarmodule7/archives/2406950.html
●http://ja.wikipedia.org/wiki/スリーマイル島原子力発電所事故
●東北地方太平洋沖地震に伴い発生した原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識:http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i3
●放射線の話:http://club.pep.ne.jp/~tsunoda/housyasen.html
●福島原発までの距離:http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&brcurrent=3,0x6020efcb3edec50d:0x84ba4122ed907c54,1&oe=UTF8&msa=0&msid=217380486463122398257.00049e44fc78c64c2b769

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March 19, 2011

ひとやすみします

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 震災以来、心がけてきたことは、

1 ともかく心の平静を保つこと
2 「意見」ではなく、客観的に立証が可能な「事実」を確認すること
3 そうした「事実」を前提にした専門家の「意見」を参照すること
4 事実とバランスが取れていると判断した意見を紹介し、まわりの方々の判断に役立ててもらうこと
5 そうしたことで直接の被害者以外の方々に冷静になってもらうこと

 弁護士なんて、こんな時にはお手伝いできることはほとんどないので
 3月11日、滞在した広島で考えてきたことを実行してきた

 このブログへのアクセス数も5倍以上になったので、役立ててもらえたならうれしい

 あまりに長時間、PC、iPad、iPhoneに接していたら、右腕の付け根がおかしくなってきてしまった。
 おそらく、心も深いところで疲れているのだろう。

 というわけで、今日は、デジタルから少しはなれて過ごします。
 といいつつ、だましだましキーボード打っている私。

 昨日は、修習生の安藤さんが来てくれて、事務所の渡辺さん、中島さん、近江さんと一緒に歓迎の食事会。
 帰宅すると、原田さんから渋いお返しが。ありがとうございます!
 いつも持ち歩いて末永く使わせていただきます。

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March 18, 2011

『福島原発』「退避すべきかとどまるべきか」

福島原発の件について、原子力工学の研究者である北村晴彦東北大学名誉教授にの見解。
図表も含めてご覧になりたい場合は、こちらへどうぞ

http://news.ameba.jp/20110318-29/


北村正晴 東北大学名誉教授 プロフィール
1942年生まれ。東北大学大学院工学研究科博士課程(原子核専攻)修了。工学博士(東北大学)。研究分野はリスク評価・管理学、大規模機械システムの安全学。


●放射線被ばくを深く心配されている方々へ

福島の状況は依然として憂慮すべき状態です。
原子力工学の教育研究に長年従事していた人間として、無力感、焦燥感を感じることはいうまでもありません。『こんな事態を防止できなかった原子力関係者が今さら何を語ることができるのか……』という想いもあります。ただ、今の時点ではその心はあえて封じ、放射線被ばくを深く心配されている方々へ、現状と対策に関しての私的見解を記しておきたいと思います。

小生は現状(2011年3月17日時点)でもなお、原子力発電所の近くの方々は別として、距離が100km以上離れている人は退避してもしなくても、結果に大きな違いはないと思っています。微量の被ばくは健康に影響ないなどと行政機関声明のくりかえしを言っているのではありません。自分や家族の放射線被ばくの危険を懸念し退避したいと考えることは人間として全く自然なことだしそれを否定もしていません。ただ以下の事実は、被ばくを心配する方々のご参考として記しておきたいと思います。

原子力史上最悪の原子力事故であるチェルノブイリ事故、大気圏内核実験などからは、100km、200km、いやそれ以上離れていても微量の放射性物質は移動していくことは確認されています。今回の事故でもすでに都内でも平常時より大きな放射線量は観測されていることはご承知の通りです。東京の測定値は平常値が毎時0.028~0.079マイクロシーベルトくらいなそうですが、16日午後4時~午後5時の観測値は毎時0.054マイクロシーベルトです(3月17日の日経新聞記事より)。
この値は1年間浴び続けると0.473ミリシーベルトになりますが、これは1年間分の被ばく量制限値1ミリシーベルトに達しません。そしてこの1ミリシーベルトという被ばく制限値は、それを超えた値が観測されたら直ちに危険だというわけではないこともご理解いただきたいと思います。

多くの地域で観測されている放射線量の測定値はチェルノブイリ事故の時も、もっと以前にアメリカとソ連が軍拡競争を続けていて核実験をくりかえしていたころも、すでにわれわれ日本人が経験しているレベルであることも事実なのです。決して望ましくはないですが、距離100kmを超える地域、典型的には東京あたりでの今回の放射性物質放出量が数週間継続する程度であるならば、その実害は忍耐できる範囲であると個人的には考えています。

http://www.kankyo-hoshano.go.jp/01/0101flash/01010221.html

添付資料”セシウム(Cs)137の年次変化”をご覧ください。このファイルにも記載の通り、『現在、セシウム-137の月間降下量は1970年代の1/20程度のレベルです。』とされています。言い換えればセシウム137に関する限り我々は現在の平常値と比べて20倍程度の降下量を70年代には何年間も経験していたことになります。むろんセシウム-137の降下量とすべての原子炉からの放出放射性物質とは挙動が異なりますが、大まかに見て似たような傾向は示すと思います。

http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food/dekigoto.html

さらに添付資料“環境放射能の年次推移”をご覧ください。これらのグラフの右端近く(1998年以降)の放射性物質(ストロンチウム-90)濃度と1960年代前半を比べると概ね1,000倍も値が大きいことがお分かりいただけると思います。現在の平常値に比べて20倍ではなく1,000倍の値の放射性物質降下が何年も続いていたのです。ここでもストロンチウム-90の降下量とすべての原子炉からの放出放射性物質の降下量とは挙動が若干異なりますが、大まかに見て似たような傾向は示すはずです。そして1,000倍以上のストロンチウム-90降下量が続いていたこの期間に誕生した子供たちの中に、特に悪い影響がみられるという指摘は(あるのかも知れませんが)私は知りません。

以上は国際的にも認識が共有されている事実データだと思います。異論もあるかも知れませんが、大多数の環境放射能研究者はこのデータは認めていると思います。

現在日本で採用されている、一般人は1年間で1ミリシーベルト(1mSv)という被ばく制限値は国際的な評価組織であるICRP(International Commission on Radiological Protection)の勧告を踏まえて定められています。個人的にはこの制限値は十分合理的であると思います。自然放射能による被ばく(2.4mSv)と同程度かそれ以下の被ばくを追加で受けることが危険だとはどうしても思えないからです。

一方で、このICRP判断に対して批判的な研究者も少なくないことも事実です。代表的な批判的研究者集団として知られているECRR(European Committee on Radiation Risk)の判断を紹介した文章では、(詳細は省略しますが)以下のように述べられています。

/たとえば、チェルノブイリ事故後の小児白血病の発症では、ミニサテライトDNAivの突然変異などを考慮に入れると、ECRRが見積もる放射線のリスクはICRPの100倍から1000倍にも跳ね上がる。致死がんのリスク係数としてICRPが採用するのは0.05/Sv(「集団の線量として1Svを浴びると100人のうち5人ががんで死亡する」だが、ECRRは(中略)、致死がんのリスク係数はICRPの2倍、すなわち0.1/Svとしている.(出典:市民科学研究室・低線量被曝プロジェクト)/

つまり、現在国際的には主流であるICRPを強く批判しもっと厳しい規制を要求するECRR報告の立場をとるならば、1960年代には現在とは大いに様相の異なる小児がん発症が見られたことになると思います。
実際にECRRによれば、下記のような事実認識が述べられています。

/1959年から1963年にかけて世界中で行われた大気圏内核実験や、原発や再処理工場など核燃料サイクル施設の稼働により放出された大量の放射能により、癌やその他の健康被害など人々の健康被害が明らかに増加していると結論する。具体的には、1945年から1989年までで、6160万もの人々が被曝による癌で死亡しているという。ICRPのリスク評価モデルで計算すると、その数は117万人である。ECRRによれば、さらに160万の子ども達と胎児190万人が放射線被曝のために亡くなっている。/

この死亡者数を見るととても大きい値というインパクトを感じます。しかし45年間にわたり放射線に由来する癌死亡者数が世界中で6160万人、子供たちの被ばく死が胎児を含めて350万人という値は、一年あたりでは、それぞれ140万人、8万人となるのです.世界中の人口1950年で25億、1985年で50億人もあるという実態(従って年間死亡者は5,000万人~1億人程度)を考えたとき、これをどの程度深刻に受け取るべきかは、人によって違う見解があるでしょう。
なお上記の死亡者数は、世界的には承認されているICRPが推定している値のおよそ52倍という大きな推定値であることも再確認したいと思います。

このように説明をされてもなお心配される人も多いでしょう。
特に幼いお子さんを抱えておられる方は、一層心配が大きいと思います。
大きな困難なしで遠距離に避難できる方は避難するという選択肢も合理性はあると思います。心理的不安が低減することにも健康上の意味があるとも思います。

一方でその移動過程や避難先で、別の心理ストレスが高まって母子に悪影響がある可能性も無視できないと思います。
また仮に現時点での放射線量はそれほど心配しなくてよいだろうという本稿の判断は了解された方の中にも、事故のさらなる拡大と放出放射性物質量の一層の増大を懸念される方も多いと思います。その点が心配だから、やはり避難を考えたいという方々も少なくないはずです。

この点に関しては、本日現在進行中である高圧放水車による注水、外部からの電源供給ラインの接続、いずれかの手段が機能し出せば危険の度合いはだいぶ少なくなるというのが私見です。冒頭に記したように、『こんな事態を防止できなかった原子力関係者が今さら何を語ることができるのか……』『信用などしてもらえるのか』という想いをかみしめながら、それでも技術的な予測としてはあえて記しておきたいと思います。

以上を総合した上で、『退避するかしないかの総合判断は、原子力や放射線の専門家がすることではなく個人個人がすること』という田口さんの見解をはっきりと支持したいと思います。このような困難への対応は、各人が自分の判断でしていただくしかないのが現実であると思います。小生としては、その際のご参考の一助として、本稿を記しました。なお、余計なことながら、色々な事情で現実に家族としての退避行動が全くとれない方々も沢山おられると思います。そのような方々向けには、『ご心配でしょうが現実的脅威はこのような内容のものです。少なくとも現状はまだ忍耐できる範囲であると考えてよろしいと小生は考えています』という気持ちで記しました。

※この文章は2011年3月17日午後の時点での報道情報を踏まえて記しました(北村正晴)

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普通の生活

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 美しい朝。しかし、寒さが厳しい。被災者の方々のことを思うと心が痛む。
 震災からずっと、テレビ、ラジオ、Web、ツイッター、フェイスブック、あらゆる方法を駆使して情報収集をしているせいか、肩がずっしりと重い。今度の土曜日は、久々に野口体操のレッスンを受けよう。
 でかけると、近くの親水公園に花を植えるための作業がされている。なごむ。
 しかし、原発周辺の方々は、家から引き離されたうえ、外出すらできない。
 
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 事務所で仕事をしていると5時過ぎに管理事務所から、大停電のおそれがあるので、できれば早帰りするようにとのこと。すこし早いが事務所を出て丸善へいって本をみていると、こちらも6時閉店。本を2冊かって、以前から約束しているFさん、Kさんとの会食へ。日本橋から末広町まであるく。

 こういうときこそ、普段どおりの消費を、という話をしつつ、おいしい鍋料理をいただく。
 こちらのお店も比内鶏が入らず、仕入れに苦労されているようである。

 結局、大停電はなかった。
 

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March 17, 2011

こんなときこそ笑おう 元気だそう!

おなかがいたくなった原発くん
http://www.youtube.com/watch?v=ZUzBvxdnCFM

枝野さん 仮眠中
http://clione.tumblr.com/post/3898247752/brownearedbulbul-otsune-edano-nero

日本の建設業の底力をみよ!
http://t.co/u0T95e9

 

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阪神大震災とはちがう事情

ツイッターからの気になる情報の転載です。

http://eeg.jp/Dz3n

被災地からの報告 阪神震災とは違う実情
以下、抜粋を貼り付けます。

(以下引用)
March 15, 2011 被災地からの報告 阪神震災とは違う実情
NPO ユニバーサルデザイン研究機構の横尾さんからのメールです。
全文掲載します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

長いですが、是非何度もお読み頂き、可能な範囲で情報発信をお願いします。

●重要●皆様に知っていただきたい事実

今回の震災は非常に特殊です。

規模が大きさ、被災範囲の広さ、それに加えて、津波による水没。
阪神淡路等の地震と最も大きく異なるのは、
自治体が機能していないのではなく、津波に流され存在自体が
なくなっている地域が多数あることです。

それにより、必要な支援のあり方が大きく異なり、阪神淡路の経験では通用しません。

これは、自治体経由の物資やもちろん、赤十字や国の対策本部や自衛隊からの
救助や支援や配給がまったく届かない「自治体の存在自体がなくなった地域」
が多数あるということです。

これは実は難しい問題です。なぜなら、阪神淡路の経験から混乱を避けるため、
すべての配給や救助が自治体経由になっているため、自治体が存在しない地域への
支援の仕組みがありません。

やる気がないのではなく仕組みがない。自治体も県も、警察も自衛隊も、国交省も
支援団体も生き残った避難民も何とかしたい。でも出来ない。

ここを変えるのが私たちの役割です。私たちは、各機関や個人が
本当に役に立つカタチで動けるように、コーディネートを行っています。

今回、コーディネートが成功し、市民団体や個人ボランティアを筆頭に、
自治体も県も、警察も自衛隊、国交省、みんなが頑張ってくれたお陰で、
少なくとも数千人の避難民の現時点の生命維持に繋がりました。

今、「阪神淡路に基づく間違った情報」(自治体に集中、自治体に問合せ、現地に入るな)が
せっかく助かった命を危機にさらしています。

今、最も重要なのは、この記事を読んでいる皆様を通じて、多くの人が
何が起きているかという全体を理解していくことだということを痛感しています。

●重要●皆様に知っていただき、情報発信していただきたいこと
(特に企業や行政の担当者に、皆様からご連絡いただけると助かります。)

今、「阪神淡路に基づく間違った情報」が流れることで、被災地の命が危ない状況です。
出来るだけすばやく、多くの人にこの情報を伝えてください。

・皆様が思う以上に、被災地の人を始め行政もNPOも企業も、頑張っています。
・国の対策本部、赤十字など大手は、生き残りの人数が多い地域が担当で、
自治体経由の支援ルートになります。

・通常はそれで大丈夫なのですが、津波に流され「自治体不在の孤立被災地」が
本当に多いです。ここは、市民団体やNPOが担っています。

現在活動している市民団体やNPOやボランティアは、「非常に優秀」です。
阪神淡路と違い、高速に規制があったり、津波の水で陸路が絶たれたり、
ガソリンが無かったり、という状況で、自治体が入れないところまでいって、
活動しているのです。


現時点で、最も確実に、不足地域への支援を行い、命を繋げています。

しかし、阪神淡路でのボランティアのイメージから、
寄付や支援物資や設備の提供を断られていることろが多いのが現状です。

私が気仙沼の命をつなぐために利用させていただいたヘリコプター。
ヘリも個人持ち出し、パイロットもボランティア、燃料数百万も持ち出し。

集まった寄付はたった10万とのこと。それでもみんな自腹を切って、活動して
います。現時点で活動できているところは本当に優秀です。

国や赤十字への寄付や支援も重要です。私も電話してみましたが、支援をすると
発表を行っている大企業数社に問い合わせましたが、NPO等から

物資や資金の援助の依頼は沢山来るがすべて断っているところが多いのです。

しかし、復興段階まで行かず生命維持が本当に危ういのは、「自治体不在の
孤立被災地」であり、それを担っているのは、NPOやボランティアなのです。

是非この事実を、多くの個人、そして企業の地震対策本部に伝えてください。
私たちが実際に行って確認したところ、気仙沼の地域も、自衛隊も自治体の配給も
赤十字も一切来れていませんでした。(連絡はしましたが、自治体が無いので、現在も同様)
一方、極少数の物資でしたが、ボランティアが届けた物資がありました。

3日間、200~300人の赤ちゃんがたった1缶のミルクを別けているという状況でした。
(もちろん赤ちゃんだけが逼迫していたわけではありません。

この問題も、前回のメールがキッカケで、「個人」の物資支援により、命を繋げました)

今動いている市民チームやボランティアを探して、寄付や物資を届けると、
本当に変わってきます。企業についても社内の社員の方から、そしてお客様の声として、
届けてください。企業も動かせると、だいぶ変わります。

勘違いしないで頂きたいのは、生き残っている人が多い地域への支援を担当する
国や赤十字への支援や寄付も重要なのです。そこに出したから、
「市民チームやボランティアに出さないというアンバランス」が問題なのです。

私たちが到着する前日、気仙沼のある避難所で津波が来てしまい約50人が病院に取り残され、
周りの水で出られなくなった上、水をかぶってしまい、私たちからも要請を出し、

自衛隊による救出がされましたが、30名は寒さで亡くなってしまいました。
雪が残る地域です。着換えが届いていれば、救えたかもしれない命です。


◎お願いしたいアクション

・メディア、企業へ、上記の事実を教えてください。
・自治体や企業で物資運搬ルートがないところへ、私たちを紹介して
ください。運びます。

・その他困っている被災地や自治体の相談に乗り様々な問題を解決して
います。どんな相談も行政や市民団体ともに一丸となって、対応します。
ご連絡いただけるようお伝えください。

・その他以下で可能なことを行ってください。

●救援物資提供ボランティア
私たちがまずやったのは、命の危ない「自治体不在の孤立被災地」の生命維持です。
詳細は後々アップしますが、気仙沼をはじめ、様々な配給の届かない避難所を回り、
なんとか数千人の命を生命維持に繋げました。しかし★非常に過酷な状況です。

★特に重油、軽油、灯油、ガソリンの調達方法を探ってください。
タンクローリーなどで南から送りたいです。静岡・山梨より上はもう枯渇してきています。
支援物資を届けるためのガソリン、雪の残る地域で凍死しないための灯油必要です。

継続的に必要です。
・今回の災害は範囲が非常に広く、足りているものは一つもありません。
・通常の食べ物と水ももちろん重要ですが、それ以上に、
生死を別けている物資が数多くあります。

・詳しくは、WEBページにアップいたします。
http://www.npo-uniken.org/


【受付窓口の設置】

・神戸で明日出発する3Tトラックを用意。
関西方面の方は物資を集結してください。
回収場所は明日の朝、指定させていただきます。

・亀戸、新潟、山形に受付窓口及び物資の保管をしています。
・自分のところでも受付窓口と物資の保管をしても良いという方、募集中です。


【被災地での受入体制の構築】
・気仙沼、福島など3箇所に加え、仙台にも受入拠点を構築しつつあります。
どこで何が足りないかタイムリーにわかるのは被災者です。
「受入拠点」では自身も被災者のボランティアが、そこで受けつけた物資を
逼迫した避難所に配ります。(仙台では石巻まで配りに行ってもらえるそうです。)
「最終運搬者を被災者に担ってもらう」ことで、物資が必要なところに届くようにしています。

【運搬について】
・全国展開している病院グループと老人ホームグループと連携し、
物資と人の運搬をお願いするともに、帰り道に体調不良者の受入れを
してもらうということを多い日で1日数便行ってきました。

ガソリンの枯渇により、送る頻度に影響が出そうです。
「自分で車もガソリンも出してくれる運搬ボランティア」が必要な状況です。

●人的支援ボランティア
・映像を編集してYOUTUBEに投稿出来る人。
(編集:テロップ等):被災者の声をアップしてらいたい。

・色んな言語に翻訳できる人。

(世界からの支援を募ります。)

・Person Finder (消息情報): 2011 日本地震 へ
孤立被災地の情報(当方で入手)を登録できる人。

http://japan.person-finder.appspot.com/

・現地支援ボランティアは、大量に必要。

阪神淡路と規模がまったく違うので、余る事はない。
ただし、コーディネートは必要。

私たちはボランティアの受入れ態勢を構築しています。
現地で必要な業務の役割分担もございます。
(物理的にも精神的にも準備が必要。要打ち合わせ)


・その他、どんなカタチでも構いません。
歩けるだけでも大変役に立ちます。(例:現在ガソリンが無く、
支援物資が届けられない地域の命をつなぐ。)

可能な勤務地、可能な時間数や日数、出来ることなど連絡ください。

●情報発信ボランティア
・企業や行政機関などに、正しい情報を伝えてもらうボランティア
・自分のネットワークを使って、情報を発信してくれるボランティア
・情報の届かない被災者へ情報発信をしてくれるボランティア

発信できる先と連絡先を教えてください。

●募金
個人、企業からの募金を募集しています。以下の口座にお振込お願いいたします。

三菱東京UFJ銀行 四谷支店(ヨツヤシテン)
名義 特定非営利活動法人 日本ユニバーサルデザイン研究機構
口座 店番号 051 普通 0016109

また、お振込手数料は、支援者様のご判断にお任せいたします。

<対策本部からの約束>

1.全額を、生存者の命を最優先に、東北地方の地震の支援に関わることに使用させて頂きます。
2.資金使用時には、レシート又は、記録を必ず残し、後日、公表します。
3.プロジェクトが終了した時点の残高を、ご入金額割合に応じて、返金を致します。
例)1万円の資金提供の場合で、総資金提供金額が100万円で残金10万円の場合、10分の1の1千円の返金と
なります。※注:資金を有効に活用するための方策として。

<ご入金頂く皆様へお願い>

1.ご入金の際は、入金前後にメール又はお電話にて、
「お名前」
「メールアドレス」
「返金時の銀行口座」
「金額」

(複数人数でまとめてお送り頂く場合は、代表者の方)
以上3点をご連絡下さい。

1万円でも数名の命を繋げます。どうぞよろしくお願いします。

●Q&A

Qボランティアをしたいんだけど、寄付がいいの?
今はボランティアのほうが良いです。お店も全部流れているところが多いですので
物理的に購入できません。ただし、沢山の心構えと物的準備が必要なので、
問い合わせてください。私たちがボランティアの受入れ態勢を整えた

被災地の拠点で活躍の場があります。もちろん自宅でできるものもあります。

Q寄付をしたいんだけど。
是非、市民団体やボランティアグループへお願いします。
面倒かもしれませんが、その一手間が命を救います。

Q自治体に問い合わたほうがいいのでは?
今、命の危険があるのは問合せができる電話線などが機能している自治体ではなく、
電話も繋がらない、ガス・電気・水も止まり、そもそも自治体の建物も人も物資も
なくなってしまった「自治体不在の孤立地域」です。問い合わせても、繋がりません。

「NPOの窓口を通して送って欲しい」それが生き残った拠点避難所の被災者
の言葉です。自治体が存在しない地区ではNPOが自治体の役割を担っています。

Qなにか私も出来る事がないでしょうか?
今本当に被災者が希望していることは、「物資提供」「労働力提供」「場所の提供」
「設備や車の提供(企業)」「資金提供」そして「情報発信」があります。

自宅で出来ることも沢山ございますので、少しでも支援をしたいという気持ちのある方は、
info@npo-uniken.orgへ「ご協力形態の希望」とともに、「名前」「電話番号」と
「メールアドレス」の3点を送信下さい。

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March 16, 2011

いつもどおりの生活

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 連日、地震はあり、福島の原発の様子は余談を許さない。
 一部に買い占めとか、西方面への移動とか、うがい薬を飲むとか、一部に軽挙妄動があるものの
 大半の方々は、冷静に事態を見きわめておられるのが心強い。

 この点、残念なのは、尊敬する内田樹先生まで『疎開のすすめ』などということをブログに書いておられることである。
 
 何度でも書く。
 私たちの国の資源は一定だ。
 物資にせよ、エネルギーにせよ、輸送というサービスにせよ、限られている。
 このようなときには、直接の被災者以外は、できる限り、それらの資源を消費しないように努めるべきだろう。
 もちろん、中長期的には、消費も、景気浮揚のために重要だ。
 しかし、いまはそれをいう時期ではないと思う。
 いつもどおりの、いや、いつも以上に落ち着いた生活をするべきだと思う。

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March 15, 2011

素敵な東京の夜

 不謹慎なタイトルだといわれると思う。

 けれど、かなり暗くなった東京の街は、ちょっと素敵だ。

 むかし、ロンドンに行ったときに、夜の暗さに驚いた。
 おそらくは、夏目漱石が留学したころと、ほとんど変わらないほどの暗さだと思った。

 今日の東京の夜は、そこまでではないけれど、それでも十分に風情がある。
 はたらく人々が定時に、あるいは、それより早く家路を急ぐ。
 帰宅したら、リビングの灯火だけにして、みながその灯りの下に集まって、
 苦難の下にある人々に思いをいたしつつ、自分たちが何をできるかを話し合う。
 はなしあって、深めた思いを、次の日に実行する。
 これこそが、ほんらいあるべき人間の暮らしではないか。

 震災前の生活の復興を目指してはだめだと思う。
 あるべき生活とは何かを最初に考えて、それにふさわしい内容とサイズの社会資本を整備し、運用する。
 震災が、そのきっかけになれば、いいと思う。
 
 

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原発がどんなものか知ってほしい(全)

以下は、平井憲夫さんという日立の技術者だった方の文章です。政府や電力会社、重電企業を批判するために引用するのではありません。

福島原発で、文字通り自らの生命を捧げて国民のいのちを救おうと連日連夜闘って下さっている現場の方々への、心からの尊敬と感謝をこめて。

(以下引用)

私は原発反対運動家ではありません

 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

私は原発反対運動家ではありません
「安全」は机上の話
素人が造る原発
名ばかりの検査・検査官
いいかげんな原発の耐震設計
定期点検工事も素人が
放射能垂れ流しの海
内部被爆が一番怖い
普通の職場環境とは全く違う
「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
だれが助けるのか
びっくりした美浜原発細管破断事故!
もんじゅの大事故
日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
日本には途中でやめる勇気がない
廃炉も解体も出来ない原発
「閉鎖」して、監視・管理
どうしようもない放射性廃棄物
住民の被曝と恐ろしい差別
私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
原発がある限り、安心できない
著者 平井憲夫さんについて

私は原発反対運動家ではありません。

 二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

 はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。

 私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。

「安全」は机上の話

 去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。

 この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が横倒しになるとは、それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。

 世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコンクリートの中には型枠の木片が入っていたし、高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのものがなされていなくて、溶接部が全部はずれてしまっていました。

 なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。

素人が造る原発

 原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度もされたことがありません。

 原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。

 日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。

 仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。

 ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

 現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。

 また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。

 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。

名ばかりの検査・検査官

 原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

 検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

 原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。

 というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。

 東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。

 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力-でないと、詳しいことは分からないのです。

 私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。

いいかげんな原発の耐震設計

 阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」というあきれたものでした。私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。

 こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。

定期点検工事も素人が

 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

 また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

 例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

 そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。

放射能垂れ流しの海

 冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。

 海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。

 原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。

 防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。こういう所で魚の養殖をしています。安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。

 数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。

内部被爆が一番怖い

 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。

 ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。

 体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。

 原発を見学した人なら分かると思いますが、一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、それは当たり前なのです。きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。

 私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。

普通の職場環境とは全く違う

 放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。

 例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。

 稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。

 なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。

「絶対安全」だと五時間の洗脳教育

 原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。今も九万人くらいの人が原発で働いています。その人たちが年一回行われる原発の定検工事などを、毎日、毎日、被曝しながら支えているのです。

 原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。  

 こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」と思い込むようになるのです。

 私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、「洗脳教育」をやって来ました。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。

 私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。

だれが助けるのか

 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。

 一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。

びっくりした美浜原発細管破断事故!

 皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。

 そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。

 チェルノブイリの事故の時には、私はあまり驚かなかったんですよ。原発を造っていて、そういう事故が必ず起こると分かっていましたから。だから、ああ、たまたまチェルノブイリで起きたと、たまたま日本ではなかったと思ったんです。しかし、美浜の事故の時はもうびっくりして、足がガクガクふるえて椅子から立ち上がれない程でした。

 この事故はECCS(緊急炉心冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せたバスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故だったんです。

 原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。

 この事故は、二ミリくらいの細い配管についている触れ止め金具、何千本もある細管が振動で触れ合わないようにしてある金具が設計通りに入っていなかったのが原因でした。施工ミスです。そのことが二十年近い何回もの定検でも見つからなかったんですから、定検のいい加減さがばれた事故でもあった。入らなければ切って捨てる、合わなければ引っ張るという、設計者がまさかと思うようなことが、現場では当たり前に行われているということが分かった事故でもあったんです。

もんじゅの大事故

 去年(一九九五年)の十二月八日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。もんじゅの事故はこれが初めてではなく、それまでにも度々事故を起こしていて、私は建設中に六回も呼ばれて行きました。というのは、所長とか監督とか職人とか、元の部下だった人たちがもんじゅの担当もしているので、何か困ったことがあると私を呼ぶんですね。もう会社を辞めていましたが、原発だけは事故が起きたら取り返しがつきませんから、放っては置けないので行くのです。

 ある時、電話がかかって、「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の配管もすべて図面どおり、寸法通りになっている。でも、合わない。どうして合わないのか、いろいろ考えましたが、なかなか分からなかった。一晩考えてようやく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。

 図面を引くときに、私が居た日立は〇・五mm切り捨て、東芝と三菱は〇・五mm切上げ、日本原研は〇・五mm切下げなんです。たった〇・五mmですが、百カ所も集まると大変な違いになるのです。だから、数字も線も合っているのに合わなかったのですね。

 これではダメだということで、みんな作り直させました。何しろ国の威信がかかっていますから、お金は掛けるんです。

 どうしてそういうことになるかというと、それぞれのノウ・ハウ、企業秘密ということがあって、全体で話し合いをして、この〇・五mmについて、切り上げるか、切り下げるか、どちらかに統一しようというような話し合いをしていなかったのです。今回のもんじゅの事故の原因となった温度センサーにしても、メーカー同士での話し合いもされていなかったんではないでしょうか。

 どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんですね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。

 動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。

 しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。

 それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。

 普通の人にとって、「事故」というのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。

日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?

 もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。

 そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。

 しかし、日本のプルトニウムが去年(一九九五年)南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余りいません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。だから、日本のプルトニウムが、この時の核実験に使われてしまったことはほとんど間違いありません。

 日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つまり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。

 日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。それに、唯一の被爆国といいながら、日本のプルトニウムがタヒチの人々を被爆させ、きれいな海を放射能で汚してしまったに違いありません。

 世界中が諦めたのに、日本だけはまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料(MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。分かりやすくいうと、石油ストーブでガソリンを燃やすようなことなんです。原発の元々の設計がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。

 いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。

日本には途中でやめる勇気がない

 世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、二月(一九九六年)に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統領命令で止めています。あんなに怖い物、研究さえ止めました。

 もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。

 どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。

 とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。

 もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学からなくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。

 また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メーカーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。

 原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるのです」と書いていますが、これもこの国の姿なんです。

廃炉も解体も出来ない原発い

 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。

 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。

 この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。

 机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。

 結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。

 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。

 また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。

 それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。

「閉鎖」して、監視・管理

 なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。

 先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。

 放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなったり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。 

 今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつかあります。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があることになります。

 しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇~八〇基にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えません。

 これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。

どうしようもない放射性廃棄物

 それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。

 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。

 しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミはどうなるのだろうか、魚はどうなるのだろうかと思ったのがはじめでした。

 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。

 もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいます。去年(一九九五年)フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物をガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六ケ所村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし続け、その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。

 原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなことを言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようというんでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早く、原発を止めるしかなんですよ。

 私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。

 それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。

住民の被曝と恐ろしい差別

 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。

 原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。

ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。

 この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。

私、子ども生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。

 最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。

その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではない、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。

 話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。 

 「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。

 「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。

 「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。

 「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。

 私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。

 担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。

 これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。

原発がある限り、安心できない

 みなさんには、ここまでのことから、原発がどんなものか分かってもらえたと思います。

 チェルノブイリで原発の大事故が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。

 でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。

 原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。

 みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。

 それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。

 そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。

 だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。

 原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。


優しい地球 残そう子どもたちに
筆者「平井憲夫さん」について:

1997年1月逝去。
1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました。

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March 14, 2011

救助に向かう米兵に向かって語りかけるオバマ大統領

おはよう、諸君。
後一時間足らずで、諸君ら140名は、極東に向かって旅立ち、史上最強の敵と交戦する。
時を同じくして、世界各地の米兵たちも、他の35隻の原子力空母で、同様の救助に向かう行う手はずだ。

諸君がまもなく赴く戦いは、人類史上最強の救出活動となるだろう。そう、人類史上最強の・・・・
人類・・・・・この言葉は、今日、我々全員にとって、新たな意味を持つ。地球に対する今回の暴虐行為に少しでも意味があるのなら、
それは我々人類が共有するものの大きさに気づかせてくれた、という点につきるだろう。
今回の侵略は、この惑星で共に生きるのがういうことかを、新たなる視点から見直させてくれた。
人間同士の無数の差異など瑣末事でしかないことを痛感させ、共通の利益というものの意味を実感させてくれた。
そしてさらに、歴史の方向を変え、人間であることがどういうことかをも定義し直してくれた。
今日このときより、世界の諸民族と諸国家がいかに深く相互に依存しあっているかを、我々は決して忘れることがないだろう。

諸君は日本を愛し、この日本を守り抜くために自らの才能と技術を差し出し、命すら投げ出す覚悟を固めている。
諸君と共に戦列に立てることを、私は心から誇りに思う。

3月11日は日本の祝日だけではなく、地球上のあらゆる国家が肩を組み、こう叫ぶ日となるだろう。
”我々は決して従容と死を受け入れたりしない!我々は生き続ける!生き続けてみせる!”と。
その日こそ、我々は真の独立記念日の祝うのだ!

アメリカ軍作戦名
「Operation Tomodachi」

後記 このコンテンツは、後に、オバマ大統領自身のことばではない、とされました。
 それでも、この内容は尊いと思います(近藤)

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March 12, 2011

落ち着こう

福島原発のことで、さまざまな憶測が飛び交っているようだ。

最悪の事態も十分に予測される。

しかし、最悪の事態が起きたからといって、それから逃げ切ることはできないのだ。

われわれの、生活の場所、職業の場所に根をおろして、まずは、今までどおりの自分の役割を果たすことに務めよう。

直接の被災者に対する対応だけでも、我が国のリソースは不足しきっている。

直接の被災者の方々の苦難に思いをいたし、これ以上の混乱をもたらさないように務めよう。

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お見舞い申し上げます

被災地の皆さん
とりわけ司法研修所で担当したクラスの皆さん

安否を案じています。
何も力になれませんが、遠くから無事を祈っています。

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March 11, 2011

みんな大丈夫です

我が家も、事務所メンバーも全員無事です

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March 10, 2011

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March 09, 2011

人に評価されるということ

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3月8日(火)
民事再生申立に向けて、忙しい一日。
夜は、東京弁護士会の教官経験者の集まり。
申し訳ないけど、みなさまのご挨拶をきいて、中座する。

9日(水)
申立準備と平行して確定申告と去年の申告の更正請求。
終わったー(^_^)v

さて、私の手元に裁判官評価シートというものがある。
この裁判官はいい!とか、許せないとか、評価して弁護士会に提出する。
そうすると、弁護士会がとりまとめて、我々の名前を伏して、裁判所の評価委員会?に伝える。
私は、そういうお役目を任ぜられており、何かしなければいけないのだが、どうも気が進まない。

私は「人が、人を評価する」というのが大嫌いなのです。
ツイッターは、フォロワーの数=評価の数を競っているようで、
発言するごとに人のウケをを狙わなければならないようで、すぐにいやになった。

フェイスブックのファンページっていうのも原理的には同じではないのかな。
人の評価の「数」によって、あたかも、その人間の価値が決まるような考え方。
もちろん、僕も、商品を買うときにはアマゾンのレビューを参考にする。
旅行会社を選ぶときには、お客様の声を、ひととおり読む。

だけど、人間についてはちがう。
大勢の人が評価したら、その人の価値が高いかというと、そうばかりはいえないだろう。
それが機能するのは、人が商品として扱われる、限定的な局面だけではないか。

学校で評価され、就職で評価され(落とされ)、合コンで評価され、ネット上で評価され、
なんだかいやになりませんか。

What you say I don't care any more
this is my life !

ビリー 君の気持ちは本当によくわかる。

ま、それはともかく
地獄の2月をくぐり抜け
確定申告も終わり
もうすぐ桜か
うれしい

そういえば、僕と同じ意見を
舞の海 が講演会で述べたという記事がでていた。
八百長でもない 無気力でもない

人情相撲

そうだよ、相撲はそれなんだよ。

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March 07, 2011

誕生日

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3月1日(火)から4日(金)
1日にアポイントメント6件とか9件(!)とかいう日々
だからといってお酒も呑まなかったわけではないし!

5日(土)
司法書士研修のラス前
模擬裁判の2回目

6日(日)
司法書士研修の最終日
若い人たちは国の宝だ
どうぞ、健やかに成長して下さい

終わってその足で
司法研修所民事弁護教官室の2年下の石井組の先生方の卒業旅行へ
車中も仕事
湯河原へ近づくにつれ、花粉症がひどくなってくる
鼻や眼は薬で抑えているので
心臓がばくばくするなど、多方面に症状が表れるのを観察する

仕事が一段落して、松原隆一郎先生のご本を読了
感銘を受ける

宴会で、大相撲八百長擁護論を述べる
そもそも、お相撲が真剣勝負だと思っている人のナイーブさがよくわからない
200キロ近くもある人間同士が、一年に6場所×15日間
本気で激突して、生きていられると思いますか
あれはプロレスと同じく、真剣勝負と芸能のあわいに位置する
極めて大人の営みなのです
本当に脱力した無気力では、誰が見ても面白くはない
だからといって、100%のガチンコでは身体がもたない
その合間に、真剣だけれども抜いている とか
ふざけているようだが気を抜くと、命を取られるとか
そういう極めて高度な、いわば人生そのものを数秒から数分に凝縮した
そんなやりとりがあるのです。
お相撲さんは、ことばが足りない人が多いから、そういうことをうまく説明できないのかもしれませんが
私は、そう思います。
八百長やったから追放なんてしちゃダメ。もう1回、序の口からやり直させる(姫野先生の意見)
それでいいじゃん。

前原さんの辞任問題
中学時代から知り合いの在日コリアンの女性から
1年に5万円 それを数年 合計20万円
すまなかったと謝って、返還すればよい
大臣がやめるような話ではない

いやなことは、いくつもある

この数百年に一度の時代の大転換期に
選良と呼ばれべきはずの方々が
たかが20万円のはなしに鬼の首を取ったかのように騒いで
本気で論ずべきことをないがしろにしている情けなさ
その上、水読者の知性の平均水準を自分たちより大分は下と思って
一面トップで
「重大なことだ、政治とカネの問題には、けじめをつけて辞任を」と論ずるマスコミの愚かさ

もうひとつは、献金した人の扱いだ
在日コリアンは、常に敵なのか?
報道している人たちの、視野狭窄を感じる
誰か、その女性にあって、どんな思いで前原さんに献金していたのか取材して報じてくれないか
20万円受けとったことで、一般的に国益を損ねるような事態が生ずるのかどうか、検証してくれないか
今回のことに限っても、前原さんとその在日コリアンの女性の関係や、主観的な意図や、献金を受けたことで、どんな弊害があったかを検証しなければ処分など決められないだろう

7日(月)
誕生日 妻、妻の妹、妻の父母が祝ってくれる
息子はモロッコ? 娘は河口湖

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