« October 2011 | Main | December 2011 »

November 20, 2011

Jobsのすごさと限界

1321796580398.jpg

 ずいぶん長い間、更新をしなかった。
 この間、フランスへ行って、帰国して風邪をひいて、あれやこれやで、まあ、そういうことです。ふぅ。

 野口体操をはじめて、それが生活習慣になってからは、風邪をひいても、うまくやり過ごすことができることが多くなったのですが(野口「整体」では、これを「風邪を経過する」と表現する)、今回は、後半、微熱がでて咳が激しくなり、まいった。

 しかし、久しぶりに家で数日休養することとなり、最近は年に数冊しか読めなくなった「小説」を、じっくり読むことができた。Steve Jobsの伝記も。

 Jobsは、天才だったけど、精神病質の人格障害で、まあ近くにいた人は大変だったですね。
 断片的なエピソードは知っていたけど、上下巻2冊にわたって読み続けると、彼は放射性物質みたいなものだったんだなと思う。近くに寄りすぎたら被爆によってこちらが壊れてしまう。でも、うまく距離をとって、制御できたら、想像を絶することが可能になる。

 そうはいってもJobsみたいなキャラには共感する。

「Aクラスの人間としか、一緒に仕事したくない」という彼の気持ちは、仕事人としてはよくわかる。
 しかし、家族にせよ、地域のコミュニティにせよ、国家や、世界においては、これを言い出すと、共同体は維持できないですよね。そもそも、何をもってAクラスというのかが、定義できないし。
  おそらくはそれを知りつつ、Appleという会社においては、その信念を貫き通した。それが、彼のすごさですね。

 でも、彼が、構成員を自ら選択できないような共同体のリーダーたりえたか、というと、それは、まったく無理だったんでしょうね。彼は、その割り切りがすごかった。

 とにかく、やるべきこと、できることを絞り込んで、そこに集中する。そぎ落とす。

 「何かを捨てない限り、何かを得ることはできない」というけど、これがむつかしいんですね。

 この間、妻の誕生日がありました。11月22日。
 おめでとう。そして、ありがとう!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 06, 2011

TPP参加反対論に付け加えたい2つのこと

1320527596914.jpg

 昨年の10月19日に、当時の前原外務大臣が「安保改定50周年、どうなる日米関係」と題したシンポジウムにおいて、突如としてTPP推進論を述べて、その後、すべてのマスコミが「国を開け」の大合唱となった。
 こういう大政翼賛的事態においては、まずは事実を正確に認識することが必要である。 
 しかしマスコミから流されるのは、ほとんどが「国を開け」「内向きを脱せよ」「既得権益にあぐらをかくな」などの精神論ばかりである。
 せいぜいが、前原のいったような「1.5%のために、98.5%が犠牲になってよいのか」というレベルのおそろしく粗雑な議論ばかりである。おそろしいことだ。

 ネット上では「TPP亡国論」で反論の先魁となった中野剛志さんをはじめ、多くの反対論が展開されている。こちらの議論は、TPP参加国の関税率がどうなっているか、GDPがどうか、その結果、TPPに参加するということは、各国にどういう影響を与えるか、などの数値に基づく議論がなされている。

 まずは、それを観ていただくのがいいだろう。

「視点・論点」こちらはまじめバージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=8G29qFqId2w

「超人大陸」 こちらは過激バージョン。
「(前原)あんたの脳みそが体全体の1.5%しかないとして、それならあんたの脳みそはなくていいのか?!」という調子で「TPP芸人」の真骨頂を発揮。
http://www.youtube.com/watch?v=Z1UOqFfOnBo&feature=related

 怒りのバージョンはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=G9aWJ8Orl10

 もう少し広い視野で理解したい方は以下の書籍をどうぞ。

『TPP亡国論』中野豪志
『国家の存亡』関岡英之
『TPP反対の大義』農文協ブックレット
『異常な契約 TPPの仮面を剥ぐ』ジェーン・ケルシー編著

 私としては、2点、付け加えたい。

 第1に、農業、農地は、どれだけ効率化したって、トヨタのカンバン方式が導入できるわけじゃない。自然の営みに依存しているものだ。そうして、農業や農地は、単に食料を生み出しているだけじゃない。二酸化炭素を吸って酸素を吐き出して、世界に誇れる景観をつくりだし、治水を営み、地域の生態系に組み込まれている。要するに農地は、私的資本ではなくて、宇沢弘文先生のいうところの「社会的共通資本」なのであって、それを輸出産業と同列に論ずること自体が、原理的に誤っている。

 第2に、TPPに参加する、ということは、要するに関税自主権の放棄であり、また、あらゆる産業(弁護士業のようなサービス産業も含む)分野における「完全なる自主的決定権の放棄」という、まさに国の行く末を左右する大問題であるのに、どうして国民の審判を求めず、野田政権が勝手に決められることなのか。その手続き論が、まったくよくわからない。国民的議論が熟していない、というのはまったくそのとおりだろう。

 ところで、TPPにおいては、弁護士の職域も自由化の対象とされているのであるが、宇都宮日弁連会長は、そのようなことすら、ご存じなかったらしい。

法務大臣 閣議後 記者会見
http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho08_00123.html

2月3日のことだから、あまりあげつらっても申し訳ないかもしれないが、その時点で、私ですら、60期の弁護士たちの教え子たちの同窓会で反対論を述べていた。会長も側近も情報不足ですね。

付録:賛成派・反対派の政党・団体・議員・有名人などのまとめ


 

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 04, 2011

政府に提出された「福島第1原発事故に関する報告書」→必読

大前研一さんが責任者を務める、チームH2が、細野豪志原発事故担当大臣宛に提出した報告書と解説ビデオ。必読・必視聴です。
大前さんの仕事の進め方や情報公開の仕方についても学ぶべきところが多大です。

「福島第一原子力発電所事故から何を学ぶか」全186ページの報告書PDFファイル
→ http://vil.forcast.jp/c/aozhacogk35Gcdab

ページ数は多いですが、画像も多いので、読了するのにそれほど時間はかかりません。
 
ビデオによる解説も。

「福島第一原子力発電所事故から何を学ぶか」約2時間の 解説映像(YouTube)
→ http://vil.forcast.jp/c/aozhacogk35Gcdac

以下、大前さんのニューズレターも貼り付けます。

福島第1原発事故に関する報告書
 原発の「設計指針」「設計思想」に誤り

 -------------------------------------------------------------
 ▼福島原発事故から見える、原発の「設計指針」「設計思想」の誤り
 -------------------------------------------------------------

 細野豪志原発事故担当相は28日、チームH2(大前研一総括責任者)が
 まとめた東京電力福島第1原子力発電所事故の検証結果や、
 再発防止策に関する報告書を受け取りました。

 報告書では「どんな事が起きても過酷事故は起こさないという設計思想や
 指針がなかった。天災ではなく人災だ」と指摘。
 原発の再稼働に向けた教訓として「いかなる状況でも電源と原子炉の冷却
 源を確保する」ことを求めました。

 マスコミの記事では「人災」という点でまとめられてしまいましたが、
 この記事を読む限りでは私が発表したかった真意は伝わらないのでは
 ないかと懸念してしまいます。

 私は「人災」のみを強調したつもりはなく、むしろそれよりも原発に対する
 「設計指針」「設計思想」そのものに誤りがあったことが重要であり、
 それゆえにこの問題は日本だけでなく、世界中の原子炉に影響を与えると
 考えています。

 今回記者発表をしていて感じたことの1つは、記者の人たちの原発に
 対する知識が少なすぎるということです。だから原発の「設計指針」
 「設計思想」と言われても、ピンと来ていない人がほとんどだったと
 思います。

 日本ほど原発の「設計指針」がおかしなことになっている国が
 どれほどあるかは分かりませんが、少なくとも「設計思想」は
 世界中の原子炉に共通なはずです。

 ですから、私としては今後、「原子炉工学入門」として今回の事故に
 至った理由、そして設計思想そのものに原因があった点は詳しく解説し、
 後学に活かしていくべきだと考えています。

 マスコミで取り上げられる機会の多い「ストレステスト」ではなく、
 設計思想にまでさかのぼって大いに反省するべきです。

 記者の人たちには、原子炉がどのよう考え方に基づいて設計されているのか?
 を理解してもらって、その上で今後の日本の原発のあるべき姿、今回の事故を
 どのように活かすのか?ということなどを記事にしてもらいたいと強く感じます。

 また今回のプロジェクトを担当してみてあらためて感じたのは、
 政府とマスコミは意図的に情報を隠蔽し、「大本営発表」的な情報操作をして
 いたのではないかということです。

 今回のプロジェクトでは政府に許可をもらい事故の際の情報を開示してもらい、
 それを整理し分析した結果を発表しました。

 調べ始めてすぐに色々なことが分かって来ました。
 例えば、政府は2ヶ月経っても認めようとしませんでしたが、
 「3月11日津波が襲ったすぐ後で、福島第1原発の1号炉がメルトダウンしていた」
 というのはすぐに分かりました。

 政府やマスコミの人たちの中で、どこまでの人が知っていたのかは分かり
 ませんが、一部の人たちが知っていたのは間違いないでしょう。
 今回、私が記者発表させてもらって、この点について述べたのに、
 聞いていた記者の人たちはそれほど驚く様子はありませんでした。

 「以前」から知っていたから今さら聞いて驚くことではないということでしょうか?
 思わずそんな風に勘ぐりたくなります。

 原発事故、放射能の飛散、様々なことについて新聞も知っていたはず
 なのに伝えていないのではないか?戦前、戦中と同じ「大本営発表」体質に
 陥ってしまったのではないか?そういう疑念を強くせざるを得ないと、
 今は感じています。

 -------------------------------------------------------------
 ▼なぜ、(報酬を貰わず)ボランタリーな立場で関わったのか?
 -------------------------------------------------------------

 今回のプロジェクトは、民間の中立的な立場からのセカンドオピニオンを
 取りまとめるために発足しました。

 細野原発事故収束・再発防止担当大臣から依頼を受け、まず私は3ヶ月でこの
 プロジェクトを完了させると決めました。
 そのくらい短期間でまとめなければ、日本の原子炉は来年の3月~5月で
 ほとんどが停止を余儀なくされ、大変な事態になると考えたからです。

 そして、今回私は納税者の立場として「ボランタリー」の立場で
 このプロジェクトに取り組むということ、情報へのアクセス許可など
 必要なものを仲介してもらいたいという意向を伝えてプロジェクトを
 スタートさせました。

 報酬をもらわず、ボランタリーな立場で取り組んだのは、
 「客観的な視点」から取りまとめること、場合によっては
 「政府や産業界の思惑・意向に反する」ものになっても遂行したいと
 思ったからです。

 やはり、この方針は正しかったと感じます。
 もし私が細野大臣から報酬を受け取っていたら、プロジェクトの報告内容
 について穿った見方をする人も出てくるでしょう。

 報酬をもらっているのだから多少なりとも「誰かの期待」に沿ったものに
 なっているはずだと言う人もいたかも知れません。

 今回のプロジェクトの報告内容は、どこかの誰かの「変な意図」は
 全く含まれていません。プロジェクトが発足する前に私自身が推論で
 述べていた内容を否定する事実も一部出てきましたが、
 勿論それも掲載しています。

 報告内容の全容は細野大臣に許可を取り、BBTのホームページ上から
 PDFファイルでダウンロードできるようになっています。
 この機会にぜひ目を通してもらいたいと思います。

 このプロジェクトでは、福島原発事故について「ハードウェア」の側面から
 徹底的に分析するというのが役割でした。そもそも何が原因で事故が発生
 してしまったのか?再発を防止するためにはどうすればいいのか?
 この点について、かつて炉心設計者であった学者の大前研一として
 まとめ上げました。

 逆に言うと、「人的な側面」については言及していません。
 原発事故の実態について政府は知っていたのか?
 マスコミは知っていたのか?
 誰かの指示で隠蔽工作があったのかどうか?
 あるいは、冷温停止の対応にミスはなかったのか?
 放射能の飛散についての政府の対応は正しかったのか?
 このような点には一切触れていません。
 この点については、政府の事故調査委員会がその役割を担っていると考えています。

 また事故そのものの発生原因だけでなく、冷温停止ができた5号炉・6号炉と
 その他では何が違っていたのか?という「差」について徹底的に分析し、
 壊れた部分だけを見ていても分からない事実を浮かび上がらせようと
 しているのも、今回のプロジェクトのアプローチとして特長的な点かも
 知れません。

 先程も述べたように細野大臣の許可も得て、報告内容は完全に公開されています。
 世界のどこからでも入手可能です。
 聞くところによると、フランス大使館など翻訳能力のある大使館はいち早く
 翻訳を開始して、本国へ送付する準備を進めているそうです。

 私としては日本政府からIAEAに持参してもらいたいとも思っていますが、
 もし政府がやらなくても私が今回のレポートを英訳するか、
 あるいは英語で解説する動画を撮影して、YouTubeにアップロードしてしまえば
 事足ります。


「福島第一原子力発電所事故から何を学ぶか」全186ページの報告書PDFファイル
→ http://vil.forcast.jp/c/aozhacogk35Gcdab

「福島第一原子力発電所事故から何を学ぶか」約2時間の 解説映像(YouTube)
→ http://vil.forcast.jp/c/aozhacogk35Gcdac

 繰り返しとなりますが、全て誰にでも見てもらえるようになっていますので、
 ぜひ一度目を通してもらいたいと思います。


  ==========================================================
  この大前研一のメッセージは10月30日にBBT757chで放映された
  大前研一ライブの内容を抜粋・編集し、本メールマガジン向けに
  再構成しております。
  ==========================================================

| | Comments (0) | TrackBack (0)

神の目でみた水の様相

画面を最大化して観てください!

PHANTOM WATER EDIT from Chris Bryan on Vimeo.

| | Comments (0) | TrackBack (0)

November 03, 2011

ドコモiPhone iOS5 通信 デザリングが回復(^_^)v

1320307783815.jpg

 今日は、ちょっと技術系の話を。
 私のiPhoneの画面ですが、キャリアがdocomoになっています。

 キーワードマーケティング研究所の滝井さんに触発されて、海外iPhoneをドコモの回線につないで使い始めたのです。

 その方法はこちら
 http://www.h-takii.com/archives/51951590.html
 
 基地局が多いこともさることながら、この方法だとデザリングができるのがすごい。
 iPhoneそのものがポケットWi-Fiとなって、まわりのPCやiPadがiPhone経由でインターネットにつながるのです。

 ところが、iOS5にバージョンアップしたら、なんと、デザリングはおろか、通信すらできなくなってしまった。

 ネットでは、アップルがdocomoに制裁を加えたのだ、みたいな記事が満載で、解決策を探せないでいたのだが、今日、娘と一緒にいったデジタルガレージ丸の内で下記の記事をおしえてもらって、無事、いずれの機能も使えるようになった。
 噂はデマでした。

http://blog.livedoor.jp/nakaya13/archives/4665788.html

 うれしい!

| | Comments (6123) | TrackBack (0)

自分のアタマで考えよう

1320293877259.jpg

10月15日(日)〜11月2日(水)まで
6回外で酒を飲みながら、様々な議論をし
セミナーを2回やり
息子の将来の仕事のために名古屋で先達に会い
母がいる施設を一度見舞った

昨日は、偏愛する居酒屋「井のなか」へ行った
例によって美味しいお料理とお酒
愉しい話がもりあがって
帰りには、こんなにかわいいリンゴをいただいた

お勧め本を更新しました。
TPPに関するマスコミや政治家の議論があまりに低レベルなので
近いうちに反対の意見を書きます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« October 2011 | Main | December 2011 »