« March 2013 | Main | May 2013 »

April 26, 2013

農業とTPP  

 三橋貴明さんの「新」日本経済新聞というメルマガがあります(◎配信のご登録・変更・解除は以下でできます。⇒ http://www.mag2.com/m/0001007984.html)

 これに滋賀大学准教授の柴山圭太さんが寄稿しておられます。
 ふだん僕が考えていることと、まるっきり同じなので、今日はそれを引用させて頂きます。

(以下引用)

「農業を輸出産業に」と盛んに言われています。日本の農産物は安全でおいしいから、TPPを好機として輸出の拡大をはかるべきだ、という訳です。しかし、そう簡単に話が進むでしょうか。
 例によって、鼻息が荒いのが産業競争力会議です。今年二月に提出された資料を見ると、次のようなことが書いてあります。(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/skkkaigi/dai2/siryou5-3.pdf)

・10年後に農業生産額世界第三位、輸出額第三位を目指す
・10年後にフルーツ輸出額世界一位を目指す

 一位とか三位とか、農業ってオリンピックの競技か何かでしたっけ? 農業輸出でランキングを競って何の意味があるのでしょう。国の大方針を決める(はずの)会議に、そういう幼稚な発想を持ち込むのはやめてもらいたいものです。

 またこの報告書には「オランダをベンチマークとし、政策を実施していく」という文言もあります。確かにオランダは工業だけでなく、農業でも輸出が盛んな国です。しかし少し考えてみればわかるように、オランダと日本では経済的な条件がまったく違います。
 オランダの場合、農産物の輸出先はほとんどEU圏内で、最大の市場はドイツです。酪農や園芸に特化することで輸出を増やす代わりに、穀物は輸入に頼っています。いわば食料自給率を犠牲にして、農業を輸出産業にしているわけです。日本がそのマネをして、本当にいいのでしょうか?
 加えてオランダはユーロ加盟国です。つまりどんなに貿易黒字が膨らんでも、通貨高にならない。だから工業でも農業でも輸出を拡大できるわけです。普通はそうはいきません。通貨ですぐに調整されてしまうでしょう。日本のような工業輸出国が、農業まで輸出国になることなどできないのです。
 また農作物の一部に国際競争力があるとして、TPPに入れば輸出が拡大できるのでしょうか。オランダの場合、お隣にドイツの巨大市場があります。だから明確にターゲットを絞って商品開発をしているわけです。日本はどうでしょう。TPP参加国で巨大市場をもつのはアメリカですが、アメリカのフルーツ市場向けに農業体制を一新するとでも言うのでしょうか? 私は無理筋の議論だと思いますし、逆にアメリカのフルーツ農家が(カリフォルニアのいちごなどのように)日本の巨大市場めがけて攻勢をかけてくる可能性の方が高いと思います。

 TPP参加国は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど、日本の何十倍もの農地を持つ農業輸出国がずらっと並んでいます。最近、TPPで沖縄諸島の砂糖農家が壊滅するという話が出ていますが、北海道の酪農なども同じ運命を辿ることになるでしょう。TPPでは、漁業についても厳しい交渉が待っているといいます。国境紛争を抱える日本の北と南の突端で農業が、また農業を基盤とした地域共同体が崩壊すれば何が起こるのか。国境地帯で人が住まなく(住めなく)なれば、喜ぶのは誰なのか。少し考えてみれば分かる話でしょう。
 しかもTPPでは、日本の高い安全基準(検疫など)が「非関税障壁」として槍玉に挙げられるのは間違いありません。これほど子供のアレルギーやアトピーが問題になっている時に、まだ緩い基準の農産物受け入れを拡大するというのでしょうか。

 日本の農産物が安全でおいしいのが確かですが、それと農業が輸出産業になるというのはまったく別の話です。むしろ前者は、日本の農家が一定の保護のもと、日本の厳しい消費者向けに技術を磨いてきた結果です。最初から世界市場を狙って生産性を高めてきたアメリカや、EU・ユーロという枠組みを前提としているオランダのような国とは根本発想がまったく違うのです。日本の農業に改革が必要だとしても、「フルーツで世界一」とか「オランダをベンチマーク」とかいった一時の思いつきで世論を惑わせるのは、いい加減やめにしてもらいたいものです。
(引用終わり)

| | Comments (1) | TrackBack (0)

April 22, 2013

2月の寒さ バスク語の小説

130422

4月10日以降のできごと。
仕事がらみは、本当にあれこれあったが守秘義務があるから省略。

11日、12日 とある案件の打ち上げの宴にご招待いただく
12日 3ヵ月毎にいっている、歯の定期点検。すべて問題なし。
13日 夜から みさきで准介の唄録り
16日 Mさん Iさん Tさんと痛飲 久々にほぼ前後不覚となる
17日 子どもたちの独立について家族で話し合い。
    近々、大きな動きがあるだろう。
19日 ギターのレッスンのためのカウンセリング
   死ぬまでにもう少しうまくなっておきたい。
   帰路、遠路各駅停車で帰るうちに凍える。
   金曜日でもあり、必然的に、燗酒で解凍する流れとなる。
20日 野口体操 新井さんによる代行
   野口先生時代の道具類総動員、って感じで楽しかった!
21日 管君主宰の 読み書きクラブ 例会
   今年から、読書会中心とする。
   今回の課題図書は、バスク語の小説
   ビルバオ・ニューヨーク・ビルバオ

 訳者の金子美奈さんも来てくださって、充実した会になった。

 バスクとはどのような地域か、バスク語とはどのような言語か、バスク語で小説を書くとは、どのような営みなのか。
 「課題」として与えられなければ、自分では書店の棚から手に取ることはなかったであろう作品を堪能した。

 気温は2月並みと寒かったが、充実した気持ちで家路についた。
   


| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 10, 2013

池波正太郎の世界

Photo

 3月15日に確定申告を終え、その日に消費税の申告もすませればいいのだが、そこは、ダメな性格で締切の4月1日までだせばいい、と思っていた。
 そしたら、小さな風邪からアレルギー症状が胸全体に下りてきて、ひどいことになり、熱はでるは、咳き込みがひどくて、事務所にも行けない。よろよろと消費税の申告をすませれば、はや新年度。

 4月第1週は棒にふり、後半は療養がてらかねて予定の先島諸島へ。
 具合の悪い自分は、家族と別行動。
 新聞もテレビも遮断して、ホテルでごろごろ。
 午前中からねむり、目が覚めたらKindleで池波正太郎さんの『剣客商売』をよみ続ける。

 結婚する少し前から、池波さんの本はたくさん読みました。
 一番最初は、まだ結婚する前の妻が教えてくれた

 『散歩のとき 何か食べたくなって』
 
 デートは、少しお金をためて、ここに出てくるお店へいき。

 新婚旅行は

 『よい匂いのする一夜』

で紹介されている関東のよいお宿をめぐった。

 『鬼平犯科帳』『剣客商売』をよみ、大人のふるまいにあこがれ、でてくる料理を家で再現して。

 池波さんの文章は、中毒症状をもたらすので、ひたすら池波ワールドにひたって過ごしました。
 政治家も財界人も言論人も、ガキばっかりになってしまったなあ、という池波さんのため息が聞こえる。
 
『散歩のとき 何か食べたくなって』
『よい匂いのする一夜』
『鬼平犯科帳』
『剣客商売』

 

| | Comments (1) | TrackBack (0)

« March 2013 | Main | May 2013 »