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September 02, 2014

無名の人生 (文春新書) 渡辺京二



 ここ数日、新聞をにぎわしている『苦海浄土』を書いた石牟礼道子さんを世に出すきっかけをつくり、その後も、公私にわたって石牟礼さんを支援し、ご自身も『逝きし日の面影』ほか数多くの著作がある渡辺京二さん。
 その新著『無名の人生』
 
 以前から、渡辺さんの書かれるものには共感していたが、この本を読んで、まったく同じ体質と感性を持つ親戚のおじさんにあった心持ちがした。
 
 たとえば、こんな一節。

《私たちの日々の生を支えているのは、もっとささやかな、生きていることの実質や実感なのかもしれません。
 本当に何気ないもの。たとえば四季折々に咲く花(中略)。あるいは街角に佇んでいて、ふと斜めに日の光が差し込んできたその一瞬、街の表情が変わってしまうようなこと。空を見上げていたら雲のかたちが何かに似ているなと感じること。》
《ひとつのカップがあったとして、それを手にしたときの重さが心地いいとか、手触りがいいとかいうことがあるでしょう。じつはこの世というのは、そうしたもののかたち、色、匂い、音、気配としてわれわれと相対していて、(中略)、われわれは、そういった自分の感覚を通じて世界と呼応しており、それが生きているということの実質なのです。》

 そうでしょ?
 こういう「生の喜び」最大化するのが為政者の務めだと思うわけです。
 
 それがねぇ、、、


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Posted by: Bing.Com | October 08, 2014 at 01:08 PM

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